【キャスト】
沼尻竜典 Ryusuke NUMAJIRI[指揮]
びわ湖ホール芸術監督、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア音楽監督。2022年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任。
ベルリン留学中の1990年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。以後ロンドン交響楽団、モントリオール交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団等、世界各国のオーケストラに客演を重ねる。国内ではNHK交響楽団を指揮してのデビュー以来、新星日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等のポストを歴任。2011年夏にはサイトウ・キネン・オーケストラにデビュー。バルトーク『中国の不思議な役人』で成功を収めた。ドイツではリューベック歌劇場音楽総監督を務め、オペラ公演、劇場専属のリューベック・フィルとのコンサートの双方において数々の名演を残し、特にブラームス、マーラー、ブルックナー、ワーグナーなどがドイツメディアの高い評価を受けた。
これまで出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、毎日芸術賞、中島健蔵音楽賞、文化庁芸術祭優秀賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。2017年春には紫綬褒章を受章した。
松田華音 Kanon MATSUDA[ピアノ]
香川県高松市生まれ。4歳で細田淑子に師事、ピアノをはじめる。 2002年秋、6歳でモスクワに渡りE.P.イワノーワ、M.ヴォスクレセンスキー、E.ヴィルサラーゼ各氏に師事、翌年ロシア最高峰の名門音楽学校、モスクワ市立グネーシン記念中等(高等)音楽専門学校ピアノ科に第一位で入学。2004年エドヴァルド・グリーグ国際ピアノ・コンクール(モスクワ)グランプリ受賞他、多くのコンクールで優勝を果たす。2011年12月、国立アレクサンドル・スクリャービン記念博物館より2011年度の「スクリャービン奨学生」に選ばれる。 2013年2月、モスクワ市立グネーシン記念中等(高等)音楽専門学校で外国人初の最優秀生徒賞を受賞。翌年同校を首席で卒業。同年9月、モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学し、2019年6月首席で卒業した。(グネーシン、モスクワ音楽院共に、ロシアで成績優秀者に贈られる「赤の卒業証書」を授与。)現在、モスクワ音楽院大学院に在学。
2014年11月ドイツ・グラモフォンよりCDデビュー。2017年6月に最新アルバム「展覧会の絵」をリリースした。オーケストラとの初共演は8歳。2018年かがわ21世紀大賞受賞。
大阪フィルハーモニー交響楽団 Osaka Philharmonic Orchestra[管弦楽]
1947年朝比奈隆を中心に「関西交響楽団」という名称で創立、1960年改称。創立から2001年までの55年に亘り朝比奈隆が音楽総監督・常任指揮者を務めた。大植英次音楽監督時代には「星空コンサート」「大阪クラシック」といった大型プロジェクトで注目を集め、2014~2016シーズンは井上道義を首席指揮者に迎え、「ショスタコーヴィチ/交響曲第4番」「交響曲第7番」「交響曲第11番」の録音で高い評価を得た。2018年4月、尾高忠明が音楽監督に就任。現在、フェスティバルホール(大阪・中之島)を中心に全国各地で演奏活動を展開している。2017年度文化庁芸術祭・優秀賞受賞。2017・2018年度関西音楽クリティック・クラブ賞本賞、大阪文化祭賞を二年連続で受賞。2020年「ブラームス/交響曲第2番・第3番」「ブラームス/交響曲第4番」「ブルックナー/交響曲第3番」3枚のCDをリリース。