1998年のスタート以来、芸術監督蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきたシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す彩の国シェイクスピア・シリーズは、2016年10月にシリーズ二代目芸術監督に俳優・吉田鋼太郎が就任し、翌年12月に『アテネのタイモン』でシリーズを再開させました。昨年2月に上演した『ヘンリー八世』では、その演出手腕が高い評価を受け本シリーズに更なる弾みをつけたといえるでしょう。しかし、世界的に大流行となった新型コロナウイルス感染症の感染拡大の余波を受けて、さいたま公演終盤4公演が中止、その影響は6月に上演を予定していたシリーズ第36弾『ジョン王』にも及び、全公演中止を余儀なくされました。
未だに続く前代未聞の状況下で、本シリーズはいよいよ最後の作品となる第37弾『終わりよければすべてよし』を迎えます。PLATでは2013年開館時の『ヘンリー四世』、2015年『ヴェローナの二紳士』に続きシリーズ3回目の上演です。
若き伯爵バートラムに恋する身分違いの孤児ヘレンを中心に、シェイクスピア喜劇で欠かせない魅力的なキャラクターたちが登場します。バートラムが縦横無尽に駆け巡り、ヘレンの一途な恋の行方に、最後まで釘付けになる本作品。シェイクスピア作品に造詣の深い吉田鋼太郎とフィナーレに相応しい豪華キャストによってお贈りします。
“終わりよければすべてよし” と、幕が下りる、その瞬間をお見逃しなく!
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